熊谷真由美、私のレシピ本ができるまで「かんたんかわいいデコロールケーキの作り方」
2011/2/10移動記事
熊谷真由美の
「かんたんかわいいデコロールの作り方」メディアソフト社より
発売
11月より夜な夜な作業をしていたのはこれなんです。
11月12月と撮影を終え、
わずか2ヶ月の間にデコロールケーキを60本ほど、
焼き上げ、この本が完成しました。
まだこのようなテクニックを駆使した内容のレシピ本がみあたらなかったため、
試作のような不安な気持ちも持ちつつも、全力で臨ませていただきました。
私自身ロールケーキの新しい可能性を感じることができました。
今出版を終え、新しい気持ちのステージにいます。
ということで、デコロールケーキ熱中症真っ最中なんです
(昨日のつづき)
こんばんは。
発売から一日経ちました。
気になって、本屋さんをのぞいてみたりもしました。
そばで茶髪の若い女の子がじっくり見ていたりもして、
ちょっとドキドキしました。
この本は私にとっての6冊のレシピ本になります。
でもどの本とも違うお仕事で、とっても鍛えられました。
このお話をいただいたのが11月目前。
パリ旅もあり、時間的にどうかなと思っていました。
正式に決まるまでの一週間にパリ旅のチケットも買って・・・。
でも予定していた日にチケットがとれず、
後に2日遅らせることになりました。
数日後決まりましたの連絡を受け、
撮影日は待っていましたかのようにその2日間に決まったのです。
もともと12月下旬になるはずだった撮影日がこうして早まりました。
でも・・それはもう2週間後でした。
時間がありません。
そして、「求められている内容と
私のキャラとは違うようなので、
ご迷惑がかかってもと思い」
今回は図案をイラストレーターさんでもある
デザイナーさんに描いてもらうことにしました。
そして今までのお仕事とは違うことは、
キャラクターを沢山描かさせていただくということです。
これは今回一番気を使う点でした。
使わせていただくキャラクターが決まるまで、
落ち着かず、日に日に撮影日がせまります。
ほぼ前日に決まって、それを細心の注意を払って描きます。
イメージを損なわないようにそれはそれは注意深く。
次回はこねない白パン、M@yumi.Kのシロワッサン
【イングリッシュマフィン】
キャラクターはとっても厳しい審査があり、
今回の撮影のピリピリ感はこれが原因。
自分の絵ならこんなんにしたかった、と言えるけれど、
ちょっとラインの向きや太さが違うだけでみんなの知るイメージがかわっちゃう。
「今日のお化粧、ラインがはみでていつもと違う顔だけどまあいいか、」
なんていう自分の顔とは違って、
お借りして描かせていただくというプレッシャー。
最終的に描かせていただくことができたのが、
年代的にも馴染みのあるものばかり。
ロングセラーを描かせていただく感慨深さ。
とくにキティちゃんはフランスでも年々大人気。
今回のパリでは本当に食品や小物や服や文具にまで
いろんなものについていてびっくりでした。
フランス版はまた違うのがあって、
大人っぽい黒服のキティなどもありました。
(フランス語ではHを読まないので、
ELOKITIと読むのです。
”ELOKITI大好き!”とかわいいパリジェンヌが
大きな声でインタビューに答えて、
日本人インタビュアーが
顔を赤らめびっくりしたというフラ通ネタも。)
しかもお菓子で描く。
「ペンで描くのと違ってコルネで絞りだして、
しかもそれが反対になる。それからオーブンにはいって、巻いて・・・」
難関だらけ。
でも気合でどうにかなるものですね。
本当に失敗がほとんどなく1回でOK.
プロセスがそのまま出来上がり写真とさせていただいています。
撮影日までの時間がなく、
夜な夜な計量したり、レシピをまとめたり・・・。
違う角度から見れば、
4日のうちの撮影が2日旅行前に終わったのは安心でした。
それから当日スーツケースに荷物をつめてパリへ。
機内で解禁直後のボジョレーヌーボーを飲んでも、
目がさえて眠れず。
(フランス人はとっても面白いところがあって、
ときにひいきをしてくれます。
ボジョレーヌーボーを知っていないと頼めない
わけで、そんなリストにないものを頼んだからか、
50代くらいのスチュアートさんが
ヌーボーを2本だしてくれて、
一本はあけてくれて、
もう一本はカバンの中にいれて
持って帰れといって隠してくれました。
しかも前の席のフランス人ご夫婦とフライト中ずっとしゃべっている。
「あんたたち知り合い?」とつっこみたくなるくらい。)
で、撮影中のパリで、おかげで撮影の食器やレースペーパーも
デコロール用という目で選べました。
残り2日分。これがまた大変なのです。
ほんと頭から離れず・・・のパリでした。
そしてデコロールもどき、フランスでも発見したのです。
(PHOTO*今日も焼いてしまったデコロールケーキ。
親がつくってくれとうるさい。
今まであげたどのお菓子よりも大フィーバー。
ウケを実感中。
このお菓子は本には載っていません。
私図案の新作で2回目の単発講座用になる予定。
気だかそうな猫のイメージでたかな。
新浦安 有リン堂では本完売。感謝。)
(その5分の2よりつづき)
パリのコンランショップでみつけた一冊の本。
表紙がデコロールケーキ。
びっくりしてレシピを確認すると転写シートではりつけたあった。
チョコで使うようなもののクッキー版(ELOKITI版)などもあり、
じわじわとフランスでもデコは流行中なのだ。
こうしてみると世界どこでも同じと思うとちょっとつまらない気もするけれど、
とにかくデコ流行中。
今回の本で最初に
「切り口もデコしたい。パンダとかハートとか・・」
と切り出されました。
もう2週間後には撮影。
ちょうど去年の春に
おもてなし料理和食の月に
太巻き寿司のパンダと桜の
オリジナルバージョンを披露していたので、
たぶんできると確信。
こうして取り入れることになったのです。
不思議ですよね。
太巻き寿司のパンダや桜をしていなければ、
パンダやクローバーやハートの
切り口デコロールケーキの作り方の
アイデアが即答できたかどうか。
日頃の地味な研究に助けられたのです。
いろんなことが普段あってのこと。
大切に毎日過ごしたいと改めて思いました。
今回は撮影も時間的にキチキチ。
出来上がったものをカメラをとってもらうのと、
全部のプロセスをとるのでは時間配分が違います。
しかもカメラマンさんをお待たせしないでしないと
何時に終わるかわからないですよね。
一日に17本撮影した日もありましたが、
ロールケーキはつくってしばらくしないとカットできず。
また形もゆるみがち。
気を遣いまくりでした。
そしてカメラマンさんはあの方でした。
(つづく)
次回
カウントプレゼント(キリ番)は
50000HIT。
写メご申告&お送り先
お待ちしております。
次回はこねない白パン、M@yumi.Kのシロワッサン
【イングリッシュマフィン】
お楽しみに。
おはようございます。
レッスンなので手短に。
(昨日のつづき)
撮影のカメラマンさんの相性というか、
今までいろんなカメラマンさんに撮っていただいて
得意分野やテクニックが皆さん違うので、
そのたびに勉強になりますし、
流れも変わってくるのです。
同じカメラマンさんに指定してお願いすることも何度か。
気心知れたほうがこちらもやりやすいというわけです。
今回は出版社さんのほうからお連れいただいたので
当日までどなたか存じ上げず、
しかもカメラマンさんは黒子と徹せられていらっしゃるのか、
ご挨拶だけということも。
今回は手際よく素敵にとってくださるので、感心しきり。
そして
自分のブログのカメラテクを磨こうなんて意気込んでいたのが、
プロを前にするととっても失礼でレベル違い・・なことで、
半分自分の力を思うとすこしがっかりもしていました。
ライティングやレフのあて方や
カメラデータの処理の早さやセンス良さまで素晴らしい。
10人のカメラマンさんがいれば、
レフやライティングやアングルや
カメラのセッティングまで10人通りあり、
皆機材から違うのです。
プロのカメラマンさんの
お仕事を目の前しているおかげで見よう見真似で、
自然光でとかレフとか考えていますが
(まだまだ)X∞
で今回はすべてがリアル撮影で、一分たりとも猶予はなく、
本当に自分の製作で時間的に精一杯。
いつもなら撮影の様子を観察もできるのですが・・。
まかない中にチラっと話題もでていたのです・・・。
編集者さん「Mさんは彼ごはんもされているんですよ」
余裕がないので理解できなかったのです。
撮影も終わり、ゲラ(本の原稿の試し刷り)が上がってきてわかりました。
あの「彼ごはん」のSHIORIさんの
(たぶん)すべての撮影をされている方でした。
料理だけでなくタレントさんも撮影されるのだそう。
撮影中終始、
とっても柔和で温和な彼でしたが、
私の顔写真をとるとき、
(それは決まってへっとへとの汗だくのすべての撮影が終わったあとです。
コレが実は一番緊張する)
「僕は要求が厳しいんです」と言われたんです。
「ロールケーキには全く要求しなかったじゃなーい。
顔はどうにもならないよ~」、と思いながら
言われるままにポーズをとる私。
「体こっちで、顔はこっちで・・。」
「心から笑って・・・」要求は続きます。
採用になったのは、最後の一枚でした。
撮影が終了すれば後は原稿かき。
撮影が基本終了したのが12月20日。
クリスマスの前にがんばって終わらせました。
つまり原稿提出は年内。
といっても、仕事収め前27日までに。
23日には37名の生徒さんをお招きしてノエルのパーティだし、
28日までにださなきゃ。
わーパニックですよね。
だからずっとスーツケースをあけられなかったのです。
昔はワープロでフロッピを郵送して、むこうからは宅配で原稿が届いていましが、
今はクリックでピッ、ですから、
いいのか悪いのか・・。
撮影中の入念なメモがあるので集中して入力します。
撮影前にほとんどできているのでまとめる感じです。
せっかく入力しても、ゲラのときに変わっていることも
あるから気は抜けません。
自分の本とは言え、短い時間で1冊分の本の内容の文章を何度も読み返し、
写真をチェックして、いわゆる校正をします。それをまたご報告。
こうして無事に発売となったわけです。
表紙ができて本の内容ができて・・・。
印刷所で印刷する段階で、
やっとひと安心。
もう肩の荷が下りて、しばらくはデコロールはないかなと
いうくらい作りまくりました。
もうデコロールがケーキに見えなくなって
(ホールでもらわれていくので、)
撮影中試食しなかったのです。
絞りまくりで軽い腱鞘炎にもなって
もういいわよねーーと思っていたのです。
でも、授業で本の内容をご紹介すると
デザイナーさんに清書してもらったような形の、
私原案の大人っぽい図案もあるのですが
あまりに可愛いキャラクターが、
「先生のキャラじゃなーい」と言われたんです。
それでリセット。新しいスイッチ入っちゃった。
ブログをご覧の方もそう層思われたかもしれませんが、
お仕事なので相手の要求にお答えしますからね。
キャラ違い、それはありなんです。
でも先生のキャラじゃなーいと
何度か言われた連日レッスンの最後の日、
授業の帰りによった、
ワインの授業のあとで酔っ払って何気に寄った
ハンズで天然色素にであっちゃった。
案の定、加熱には向かないとあったのです。
だめもとでどれくらい変色して退色するのか確かめてみたんです。
1月の上旬のこと。
私のレシピなら色はでるということがわかったのです。
(PHOTO*ここのところのデコロールはアニマル系、
レース系を経て、ちょっと和モード。
かなり和モード。
今日はタンチョウ鶴や南天・桜などを描いていました。
新技を試してみたくてしょうがないのです。)
しかも
そしてそれはキャラ違いの私の好みの色でした。
で、再びはまったのですねデコロールに。
作り易いし、シュガーデコレーションのような華やかさも
ありながらちゃんと美味しくいただける。
デコしているのに送りやすい。
などなどいろんな長所があって・・・。
そして数年前からの私のテーマは
「デコレーション」だった。
ちょうど時代と重なっちゃった。
そして名刺菓子が欲しいとずっと考えていたこと・・・。
いろんな私の要求する要素が
ひとつにまとまっちゃった。
それがデコロールケーキ。
いろんなことが待っていましただった。
昨日、錦糸町のカルチャーの下の本屋さんの責任者が受付に見えて、
私の本のことを尋ねられたそうです。
もう完売して在庫がないので、
生徒さんが何人もレジで問い合わせたからだそう。
感謝です。
皆もはまると思います!デコロールケーキ。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
次回はこねない白パン、M@yumi.Kのシロワッサン
【イングリッシュマフィン】
お楽しみに。
【送料無料】TEMPS*CONVIVIALの熊谷真由美のレシピ最新刊 ”かんたんかわいいデコロールケーキの作り方”発売中 |
今日ものぞいてくれてどうもありがとう。
手作りのよさ 伝わったら嬉しいです。
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次回のこねない白パン、M@yumi.Kのシロワッサンは
【イングリッシュマフィン】