連載2)暮らすパリ旅
連載(9)暮らすパリ旅 雑貨・プロ道具専門店編 【ムジMUJI Ⅰ】~クリスマスの必需品。乳香&没薬のキャンドル~2008/12/15
パリ生活も最終に近づき、日本の現実も頭をよぎるなか、フッとMUJIへ。ヨーロッパ限定品に釘付け。MUJIのセンスはそのままで、パリジェンヌのツボにはいるものが色々。えせパリジェンヌの私にもずっぽり。イエス誕生のおり、馬小屋をはるばるたずねてきた東方の3人の賢者がイエスにささげた贈り物が、乳香(フランキンセンス)と没薬(ミルラ)と黄金です。日本ではあまりなじみがないですので、これを見つけて香りを確認できるのが嬉しかった。と同時に数年前、Xマスのお菓子のレッスンで私の問いにスラスラ答えられたMさんの顔が浮かびました。(アロマの先生でした・・。私信*お元気そうですね!!MERCI!)。今年のNOELではこの香りを皆さんにかいでいただいてます。(続MUJI編はしばらく後にします。Xmasネタ先に。)
連載(10)暮らすパリ旅 街角編2~すごーーいマトリョーシカ!一番小さい人形に願いをこめて!~2008/12/17
パリの街角ではこんなロシア由来のものをみかけます。古典の料理やお菓子にはロシアに関係するものが沢山あるから納得ですが。日本の人形を真似たともいわれるマトリョーシカ。こんなに数が多いのに精巧なつくりのは初めてです。サンジェルマンの骨董屋さんのウインドウです。どうにかがんばったのですが、左上は大きく、すべてをカメラに収めることは・・・。小さいものは1cm長。写真でもどうにか見えます。マトリョーショカは、家庭円満や子孫繁栄のお守りとか、小さいものに願いをこめると願いがかなうとかいわれがあるよう。この人形は絵も丁寧で美しく感動ものでした。歩き疲れている私には何体あったのか数える元気はありませんでした・・・。(08年12月現在)
連載(11)暮らすパリ旅 カフェ・レストラン編1 【Le Cafe Marly】 ~オマールエビのサラダと美味しいパンにエシレをつけてご満悦~2008/12/18
一番有名な場所にあるカフェ。雑誌でもたびたび登場のルーブル美術館にあるカフェ。とは言え ピラミッドを望む外から入ります。フランス人のカフェの使い方を見ていて私も真似しているのが、<カフェではサラダを頼む>というもの。日本ではサラダなんてつけ合わせ感覚ですが、あちらではパリジャン(男性)もランチならサラダで済ませています。直径30cmの皿にグリーンだけでなく、いろんなものが載っている定食のような感じです。ここカフェマルリーは世界一有名な観光名所にあるだけにお値段は高めですが、地元のフランス人も満足させる内容。見渡すと外国人よりもフランス人が多かったです。外の回廊席ではカフェ類(エスプレッソ3€)を、中は混んでいるときはお食事用で、カフェだけの人は座れません。せっかくの高級カフェの落ち着いた奥の席に座れたので、気張ってオマールエビのスパイシーサラダ(20€)にしました。贅沢に爪の部分と尾の部分がちょうどよい火加減で出てきて美味しかったです。ソースは自家製マヨネーズにカレー粉がきかせてあり、セルフィーユととてもあいました。バターもフランスの最上質バター、エシレ。(フランスでは基本的に発酵バターの食塩不使用が一般です)食べすぎを控えようと思いつつ、美味しいパンとサラダの組み合わせに食が進みました。(2008年12月)
連載(12)暮らすパリ旅 カフェ・レストラン編 【Le Cafe Marly Ⅱ】~ルーブル美術館の優雅なカフェのソファー席で~2008/12/18
カフェなのにカフェでない、そんなカフェ マルリー。日本の方も落ち着く場所です。ルーブルの人ごみの喧騒からはなれ、人々の陽気な話声につつまれることの出来る意外と穴場カフェ。ルーブル美術館に入る前の広場前からはいるからでしょう。行列などはできていません。中は仕切りがほとんどなく、人がぎっしりの空間と、奥のしっとりした席。外の回廊席とあわせ、どこに座ってもフランスを感じます。朝早くから夜中まで。営業状態はカフェです。いつ行っても優雅な雰囲気が楽しめます。注文したものを待つ間に隣に右隣に英語圏のカップルが座りました。すっかりくつろぎ、しばらくしてメニューをもらうと、値段にびっくりしたのでしょう。最初食べるものを頼む様子でしたが、コーラにするとかと話し合っていました。が、ギャルソンにその旨伝えると、食事を頼むようにと言われ退出。そういうNON!!はフランスではものすごくしっかりしています。左にはフランス駐在1ヶ月くらいの母娘。クラブサンドとリゾットをそれぞれ堪能しつつ、ここは量が少なめで日本人向けねと話していました。私のオマールのサラダを見てあんなのあったのね、っと羨望のまなざし。カフェのサラダは無難ですよと心の中でつぶやいておりました。支払い時にお2人は65€だったそうで、めちゃくちゃびっくりしていました・・。ちょっとふらっとはいっって軽食をいただく額ではないですよね。誰でもびっくりします。(傍目にはちゃんと美味しそうでしたが)高級カフェですが、ここもフランス。お勘定時には再チェックを。私も誰かの水か飲み物6€がついていました。チャージかと思って払いましたが、しばらくあとでレシートを見て気がつきました。(フランスでは基本的にサービス料込みの値段。チャージ料もともかく、チップも既に含まれていますので、よほど気に入ったときでなければ、上乗せしません。)その場で気づいていれば。・・・まあこれもフランスです。(PHOTO*上:この向きにカフェはあります。意外とカフェと気づかない。下:ごちそうさまの図。皿が深く、お腹いっぱいでした。)
連載(13)暮らすパリ旅 カフェ・レストラン編1【Le Cafe MarlyⅢ】~素敵なルーブル宮殿の回廊のカフェ~2008/12/19
ル カフェ マルリー
Le Cafe Marly
93,rue de Rivoli 75001
TEL 01.49.26.06.60
8h00~25h00 無休
METRO 1,7 Palais-Royal Musee du Louvre
(2008年12月現在)
連載(14)暮らすパリ旅 食材店編 【KUSMI TEA クスミティ】~日本でもやっと買えるようになったお気にいりの紅茶~2008/12/20
クスミティは、かれこれ10年近くのお気に入りのパリの紅茶。ずいぶん前にセイブル・バビロン駅のボン・マルシェの高級スーパーで紅茶を選んでいると、スーツを着た紳士が近づいてきて、そっと耳打ちしました。「このメーカーの紅茶は(某5星)Cホテルで飲まれているんだよ」確かめていないのですが、上質な紅茶ではあるようです。紅茶はもともと中国由来のものなのでパリでは紅茶の缶はシノワズリ(中国趣味)のものが多く、日本のアフタヌーンティのような西洋的な優雅さがあまりないのです。その中でクスミティは可愛い缶。ロシア系で140年の老舗の紅茶屋さんです。近頃は実店舗もサンジェルマン近くにできましたし、日本でもDEAN&DELUCAなどで買えるようになりました。包装も前より衛生的になりました。最近はいろんなものを飲みたいので小缶のセットを求めたり限定品を見つけて楽しんだりしています。
連載(15)暮らすパリ旅 食材店編 【KUSUMI TEAクスミティ Ⅱ」】 ~旅の楽しみの広がる豆知識、Thes des Rois de Magesといういちおし紅茶の名前の由来~2009/1/9
下はこの冬パリで求めたいちおしの紅茶。ノエルのための紅茶だということはキリスト教の信仰のあるパリの人にはすぐにわかるのでしょうね。前にMUJIのところで出てきた、イエス誕生をたずねてきた東方の3人の賢者というのがLES ROIS MAGESです。なので3人の賢者の紅茶、つまり聖夜12月25日の馬小屋のマリア様とイエス様たちとの面会シーンをイメージさせる紅茶です。オレンジにアーモンド、バニラにスパイスが軽くきいた上品なお味の紅茶。こういう缶のクスミティーも可愛いですね。フランスでは先日の1月6日のガレットデロアをいただくエピファニーの日までノエル気分が続きますので、しばらく楽しめる紅茶なのでしょう。
(昨日フランス菓子界の巨匠、ルノートル氏がおなくなりになりました。パリ郊外のエコールルノートルでは熱心に授業に顔をだされておりました。優しい笑顔が目に浮かびます。ご冥福をお祈りいたします。)
連載(16)暮らすパリ旅 食材店編 【クスミティ KUSMI TEA Ⅲ】~サンジェルマン界隈の美味しい通りにある紅茶屋さん~2009/1/12
このSeine通りはお菓子屋さんミュロや今注目の抹茶屋さん寿月堂、やピエールマルコーニなどのある美味しい通り。パリに行くと、毎日のように通る大好きな通りです。イートインもできます。
クスミティ
KUSMI TEA
56,rue de Seine 75006
TEL 01.46.34.29.06
11h00~19h00 無休
METRO 10 Mabilon または 4,10 Odeon
(2008.12現在)
連載(17)暮らすパリ旅 街角編 ~なんておしゃれ!な蟹。お目当てお菓子屋カ-ル・マルレッティ開店待ちの朝に。~2009/1/21
店先の蟹がおしゃれなんて、日本で聞いたら笑われそうな感覚も、パリならでは。この蟹はベトナムの料理学校のお和食の授業で用意してもらった、味噌汁用の蟹(渡りガニとして用意いただいたが、後で行った高級店で一品料理に使われていいた、立派なものだった・・・)に似ている。ベトナムからきたのかしら・・・。ムフタール通りで。
連載(18)暮らすパリ旅 話題のお菓子屋さん編2【アルノー ラエールArnaud Larher 】~パリのMOFショコラティエのお菓子はアート。でも味は期待以上!~2009/1/31
アルノーラエールはパリジャンあこがれのモンマルトル界隈のお菓子屋さんとチョコレート屋さん。迷わず、チョコレートを使ったお菓子をチョイス。お菓子のバリエもチョコレートものに力が入っているように思えましたから。前にも紹介しましたが、フランスは古典と創造が同居する国というのが私のイメージ。並んでいるものはオーソドックなものが多いです。これもみかけがモードですが、ブラウニーのようなソフトなチョコのガレットブルトンにチョコのコックにはいった、チョコレートのムース。上にグラサージュがかかっておしゃれですが、中はフランス人の好きそうな家庭的なチョコレートムース。チョコ使いがMOFショコラティエならではのバランス。何度でも行きたい!!!(上・チョコのタルト RECIF 4.9€、中・チョコレート屋さんの店先、下・ウインドーのお菓子)(2008.12現在)
連載(19)暮らすパリ旅 話題のお菓子屋さん編2【アルノー・ラエールArnaud Larher Ⅱ】~パリ一洗練されたお気に入りのエクレア~2009/2/1
MOF、日本でいう人間国宝のようなものというとわかりやすいでしょうか。最近はこの重みや言葉が日本でも知られはじめているようです。厳しい選考(筆記などもあるとか)、テスト方式で決まる職人の憧れのような肩書きです。料理界ではコックコートという厨房服の襟にフランス国旗の3色つかい、トリコロールが許されるのは彼らだけ。本物だけ・・。そんなショコラティエのお菓子屋さんのエクレア。ここのはみかけだおしではなく、味や食感まで計算されているのです。私もいただく前は上のシートチョコは飾りねと思っていましたが・・。口にした瞬間!!!!!!~!!。チョコのビター加減も大人味で私好み。上のパリパリ感とシューのサブレの部分、チョコカスタードのバランスが見事で、次回は何度も来ようと思った次第・・。パリ一ソフィスケイトされたエクレア。味も今までフランスでいただいた中で一番・・・。意外の意外で、大衝撃でした。(photo上:エクレア 3.5€、中:営業時間 下:ショーウインドウ)
連載(20)暮らすパリ旅 話題のお菓子屋さん2【アルノーラエールArnaud Larher Ⅲ】~モンマルトルのオレンジ色のお菓子屋さん2009/2/2
アルノー ラエール
Arnaud Larher
53,rue Caulaincourt 75018
TEL 01.42.57.68.08
10h00~19h30 日・月曜定休日
METRO (12) Lamarck-Caulaincourt
(2008・12 現在)