最初は好きでなかった・・・パンデピス,今はとりこ・・・。

おもてなし料理教室
ラクレムデクレム@東京ベイ 主宰
料理研究家 熊谷真由美です。

ここ数年フランスで食べ比べているのが、パンデピス。

ここ数十年、仕事でも趣味でも、
自分のレシピ配合を
いろいろ作りたくて、
走ってきました。
だいたい、代表パーツ(お菓子の生地など)
と言われるものは、
自分の中で消化されてきたと思うのです。

人間て、何かを学ぶと、
知識を得て、
その知識で分別をしようとする。

その分別をいつもコテンパンにうちのめしてくれるのが、
私にとってのフランス。

pain d'epices

自分の小ささを確認する国。
そして同時に変な開き直りができる国。
それがフランス。

このパンドエピス、
(フランス語で正しくはパンデピス)は、
いわゆるお菓子教室で習う、
どれにもあてはまらないくて。
まさにそれ。
味わいとか、作り方とか、材料とか・・・。
それは20年前に
初めてパリで食べて見て、
論外というか、圏外だったというか・・・。

今までの美味しいの概念の
どれにもあてはまらない。

材料だって、
ライ麦にはちみつに・・・。
お菓子っぽくないから、当然。

だけど、クリスマス市には必ずあるし、
高級スーパー、ボンマルシェにだってある。
ディジョンの有名店のおじさんが
試食させてくれたのは出来立ての
パンデピスだった。

フランス人のマダム達が、
口にいれるなり、
顔を見合わせて、
美味しいと言い合って買っていた。
これが私のお手本のパンデピスなんだけれど。

有名パティシエのお店にもある・・・。
ピエールエルメだって、
セバスチャンゴダールだって・・・。
ホール買いして、食べてきた。

どこもおんなじなのか確認したくて、
ここ数年沢山食べてきた。
いくつ食べ続けただろう。
いろんなパンデピスがあった。

で・・・・自分に好きな味もわかった。
庶民の味わいもわかった。
だから、おとといつくってみた。
夜中に4回焼いて見た。
たぶん完成した・・・。

フォワグラにあうんだって。
バターにあうんだって。

でもたぶん初めて食べた人は
20年前に私が食べた感想をもつだろう。
きっと。
わかってもらえないかも。

だけど、それパーティで
お披露目してみます。

フランスのクリスマスが
近づいたら食べるお菓子だから。
ライ麦とはちみつとスパイスのパン、
パンデピス。

アルザスだけでなくって、
今度ディジョンにも行ってみようかな。

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