料理魂をかきたてる、刺激的な狐野さんの料理本に出会って、原点。

料理魂をかきたてる、刺激的な狐野さんの料理本に出会って、原点を思う。
オムライス
PHOTO*
ラクレムデクレムおもてなし料理教室@新浦安では
今月はメインがオムライス。
私の中ではコツは最上級かな・・。
ひとりずつ作るのでマンツーマンで見ています。

●2012/6/13旧ブログからの移動記事
こんばんは。
久々、刺激的な本にであって、原点に戻っています。
皆さんご存知のパリのフォションほかで
活躍された彼女の本。
パリで最初に出版されて
それが日本で訳本としてだされています。
(素敵ですよね。
パリで先に認められたってことです。)

私自身、料理研究家として、
かけだしから来月で早20年を迎えます。
世の中の動向も”激動”を
何度も起こしています。

お仕事として料理をすると、
誰にでもできるをキーワードに
レシピの簡略化を何より、
要求されます。

単純に文字数だったり、
工程の簡略化だたり・・・。
めんどうを簡単にするわけです。

(今逆の傾向もでてきていてうれしいかぎり)

でも
お料理が大好きな人間にとっては
そのめんどうな部分が
一番好きなんですけれどね。

でもお仕事として納得してきました。
(自分の納得できないレシピには
今までもしてきていないのですが、
そういう世界だと・・。)

その結果、伝えたかったことが
すべて伝えることができない
もどかしさがつきまといます。

文字づらでは表現できない
お教室のようなライブでしか
伝わらないポイント的なことが、
どうでもよいようなに
あいまいな感じ文になることはしばしば。

レシピ掲載に
文字数制限があるせいで
そうなっていまう。

仕方ないのです。
(このブログでできるだけ
フォローしてますが)

紙面には
ここはもっとこんな注意が必要よと
書きたいけれど・・・。

でも彼女の本はそんなお料理に対する愛情を込めた、
行間が珍しいほどたくさん書かれていて、
(フランスっぽいつくり)
なんか今改めて原点に戻らされた気がしています。

彼女は3つ星だからそれをすることができ、
評価してくれる食べ手がいて、
すごく恵まれていらしたと思う。

塩をどこでするとどう変わるとか、
素材の気持ちになって料理をして、
その違いを表現しなければならない
逆にいえば
ストイックすぎる環境。

素敵なこだわりだけれど、目には見えない部分。
味の違いにはでても
ビジュアル世代に、
どうでもいいようにされそうな現代。

大切な部分を掘り越して
ちゃんと見て!と言われているような
はっと目が覚めるような素敵なレシピ本です。
哲学本かな。

ページごとに
彼女の料理の中で自分を表現するために
どれだけの心配りをして
調理しているのか・・・。
思いが伝わってきます。

2冊目の日本出版の本もそんな流れで
≪かぶを茹でる≫
≪ソラマメを焼く≫などの単純工程が説明されています。
見開き2ページで写真入りで
のっています。

一行で済む内容ともいえなくもないのに、
出版社もこんなにページを
割いてくれているのにも感動です。
(作りサイドの視点になってみてしまう。)

ひとつひとつの工程に、
たくさんたくさん思いをいれて
美味しい料理ができあるということを改めて
感じました。

字面では伝えきれない、
行間のコツのようなもの、
私もお教室でこういうことを
丁寧に伝えていきたいんだよなあと
改めて思ったわけです。

昨日のナプキンワーク、朝取り直したので、
UPしておきますね。
ナプキンワーク

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