【美容と健康に】今どきの添加物の新知識


こんばんは。
さきほど車庫にはいる
ディズニー系のバスとすれ違いました。
見ると行先が「HAPPY HALLOWEEN」。
なんかほっこり癒されました
料理研究家の熊谷真由美です。

paris
PHOTO*
パリで買ったチーズのデザートとプリン。
●2012/9/15旧ブログからの移動記事

今日の話は怖いです・・・。

図書館で借りた、添加物の新刊本、
【食品業界は今日も、やりたい放題 [ 小藪浩二郎 著]】

2回 読み終わりました。
知らなかった添加物のこと
少しありました。
法律が2008年ごろ激変しているんです。
法的抜け道のようなお話し、
ご報告します。
国が守っているはメーカーさん、
経済効率を優先のちょっと驚愕の新法律。

まとめたのですが、
真っ黒っけだとわかりにくいので
私の感想をいれて書いてみたいと思います。

添加物の基礎知識は前にもかきましたが、
そちらを踏まえた文になっています。
興味のある方は前の記事もみてくださいね。

 

=添加物元製造者がいう=
●注意すべき添加物。総まとめ●
ビタミン
アミノ酸
タンパク加水分解物(子どもに与えたくない)、
加工デンプン
加工油脂
ぶとう糖果糖液糖(子どもに与えたくない)
サッカーボールデコロールケーキ
PHOTO*UPのタイミング間違えてる、
サッカーボールのデコロールケーキ

合成添加物は動物実験のみでの安全性確認。流通してから危険がわかれば使用禁止に。
しかしそれもなぜか流通量が少ないものしか禁止にならない不思議があるのだそう。
使用量に基準のある添加物は天然(既存)合成(指定)で4分の1。
あとは何種類をどれだけ入れようが 自由な添加物まである。

●添加物を完全には避けられない現実●
現代、どんなに気をつけていてもゼロにはできない。
いつのまにか口にはいっているのが添加物。
避けようようにも避けきれないのがわかりました。
だからこそ わかるものだけでも避けたい。

●添加物製造だった著者自身が
なるべく口にしていない添加物●

お惣菜系の冷凍食品(焦げ目にまで添加物)
市販パン(空気と添加物で出来ている食品)
カマボコ/ソーセージ(勧められるブレンド添加物を使い、製造者もしらないことがある配合詳細)
外食・対面販売(表示義務ない)

●消費者にばれないため?の添加物の法律その1●

添加物を使っていても食品衛生法で●表示免除●される場合。

1)容器が小さい場合
2)店内製造・対面販売・店頭販売
デパ地下やファミレスやパン屋さんもお菓子屋さんも。
3)キャリーオーバー:原材料にはいっていて製品に微量残っている場合
4)栄養強化剤:合成ビタミン
5)加工助剤:サラダの殺菌剤、変色防止剤など途中で使うもの
など。

●添加物は消費者にばれないための?法律 その2●
★1995年厚労省が【合成添加物】と言う言い方をせず 【指定添加物】と呼ぶとのお達し。
400種以上のあるうち、どれが合成添加物なのかわからなくする厚労省の姿勢。

★=【イメージUP作戦その1 :合成添加物は天然ぽい名称に変更。レトリック】
消費者が誤解してくれるように?!
浜崎あゆみ似顔絵クッキー
PHOTO*プリントクッキー

浜崎あゆみ似顔絵クッキー

たとえば・・・
ー保存料グリシンは、調味料(アミノ酸等)と表示
ー加工デンプンも化学合成デンプンだけれど食品扱い。
ー安倍氏が警鐘をならしていた子どもにあげたくない、”ぶとう糖果糖液糖”も合成添加物でしたねえ。

★【イメージUP作戦その2 :一括表示】
合成添加物の使用を数種類を一括してグループ名で表示。何を何種類使ったか表示しなくていいだけでなく、少なく見える。14グループ認められている。全部表示すると、表示スペースがなくなるという思いやり?!

●一括表示していい添加物●
イーストフード(例えば、イーストフードは16種の合成添加物の集合体)
乳化剤
凝固剤
膨張剤
光沢剤
PH調整剤
酸味料
調味料
香料
かんすい
ガムベース
苦味料
酵素
軟化剤

この表示になっていれば、それぞれ複数 種類使っているということ。

●添加物をたくさん使っている食品●(もちろん少ないものもあります。ちゃんと表示を見るか おうちで手作りしましょう)

チクワ/カマボコ/ウインナー/ソーセージ/パン は添加物大量に使用。

(ぷりぷり、フワフワ・・・・。しかも使うほど消費者もよろこんでくれる味わいになるのだそう。)

●使っている人も知らない?!●
添加物メーカーが添加物製剤という添加物の美味しいブレンド品を売りこむ。
ブレンドは自由。で、薬品なのに資格や試験もなし。
海外産の添加物をブレンドしていたりするとさらに問題。添加物の副産物の不純物は野放しで毒性がじつはとても怖いのだそう。過去の大きな事件も不純物として混入していたのだそう。

新製品!=注目!●ネオテーム:合成甘味料。アスパルテームの改良品。砂糖の7000倍の甘さ。

★【●イメージUP作戦その3 簡略化名称OK】
添加物表示を見て消費者がビビらないように?喜ぶように栄養風に呼びましょうってか?!

*注意したいビタミン入り(これは今回初めて知りました。衝撃の事実)
ー【ビタミンB1】→保存料、抗菌、防カビ剤=ビタミンB1ラウリル硫酸塩のこと。
しかし栄養強化剤として入れたという主張があれば表示が免除になる。
ー【ビタミンB2】→合成着色料黄色
ー【ビタミンC】→合成酸化防止剤、酸味料
ー【ビタミンE】→合成酸化防止剤
ー【調味料アミノ酸等】⇒”等”も隠れみの表示。
添加物のアミノ酸が怖いのは糖類と反応して完成品で違うものになってしまうところ。
調理中のアミノ・カルボニル反応で製品中に生成される物質の安全性は不明。
(食事でととったタンパク質の場合は腸内でアミノ酸になるが、
そのあと100℃以上にならないので生成されない。)

ー【タンパク質加水分解物】
⇒化学合成の添加物なのに栄養素風。
安全性が不明な副生成物ができる問題のある添加物。
しかも”添加物”に分類されず”食品”扱い。
なので添加量の上限なし。いれ放題&量は申告不要。(後ろの表示は多い順に並びますが)
昔からの食品衛生法で「加水分解したものは天然食品扱い」。という流れの名称。
入っていると子どもが大好きな味になると前の著者も警鐘を鳴らしていたのもこれ。

ー【加工デンプン】
天然デンプンに化学反応で製造した化学合成物質、
れっきとした合成添加物。しかし2011年までは「デンプン」表示でOKで、天然か合成か不明な表示でOKだった。
消費量ダントツの花形。
なぜか食品扱いなので、添加量上限なし。
通常 市販パン、麺の重量の20%も含まれる。
天然のようなネーミング&安価(小麦粉よりは高いけれど便利で大人気)
食品に粘り、乳化剤としてや、泡立つので、
気兼ねなくあらゆる加工食品に使われているそう。

今回の著者はこれに警鐘を鳴らしていて説明にページを割いていました。
私自身もびっくりしています。

合成添加物とわかるよう、加工デンプンの表示にするよう、と2008年に表示する法ができる。
加工デンプンは11種ある。でんぷんを調理したかのような名前ですが・・・。違います。だまされて、ました。

例)加工デンプンのほんとの名前は(旧名称)「安定剤(デンプングリコール酸ナトリウム)」、
「アセチル化アジピン酸架橋デンプン」など。

私も怖いなと思ったのは
歴史的にも開発されて10年ほど。
著者はこの添加物に警鐘を鳴らしている。
科学上、合成の際、特定できない化学構造の
(種類の異なる)加工デンプンが
毎回できているが、全種類、把握できず、(天文学的な数の種類だそう)
当然個々の安全性は調べられない。

2次的な懸念として、これに反応してできているアレルギー物質の可能性もある。

著者自身はこの加工デンプンの入った食品は
とても怖いので買わないのだそう。
摂取をしかしゼロにはできない添加物でもあるのだそう。

●重宝されまくり加工デンプン●(業界人も化学合成物としらない人多いのだそう)
*パン、菓子、冷凍うどん、天ぷら、お惣菜、サンドイッチの具、ドレッシング・ソースなど・・・・。

もはや逃げ切れない状況。しかしせめて裏の表示をみて少しでも減らす努力をしたい。

ー【加工油脂】合成油脂は食品扱い。
「食用精製加工油脂」などと表示され、化学合成物質とは思われない。
しかも添加量 上限なし。
海外で使用禁止になっている
副生成物のトランス脂肪酸の危険性すら日本は規制ゆるい。
(合成保存料ソルビン酸もトランス脂肪酸。)

やがて日本でも始まる今後の表示義務化に向けて、
(使用禁止にはそれでもならない日本?)
代わりに豚脂、牛脂、パーム油など
飽和脂肪酸に変えているのもまた違う健康面での問題が。

追記


こんばんは。
今朝の新聞の投書で
帰宅したらもらったキャベツから
モンシロチョウが飛んでいた、
という記事を読んで
キャベツが食べたくなった
料理研究家の熊谷真由美です。

昨日の話は怖かったです。でも
怖いもの見たさでまた今日ちょっと調べてしまいました。
パリ晩御飯
PHOTO*2011年冬
パリで買ったご飯の材料。

 

●じゃあ、添加物【加工デンプン】の11種って具体的には何?●
調べてみれば、この11種は海外では添加物扱いだから、今まで日本で食品扱いだったものを指定添加物にしたという、シブシブ認定のいきさつが・・・。
デンプンに化学的処理を施した加工デンプンには、れっきとした化学物質としての名称がある。ということは 自然なものではないということですよね。
私は【加工デンプン】について、【炒り片栗粉】みたいな、かわいいものを連想していたのは甘すぎました。ほんとに。

=11種の合成添加物【加工デンプン】の正体、化学名称=
●アセチル化アジピン酸架橋デンプン
●アセチル化酸化デンプン
●アセチル化リン酸架橋デンプン
●オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
●酢酸デンプン
●酸化デンプン
●ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン
●ヒドロキシプロピルデンプン
●リン酸架橋デンプン
●リン酸化デンプン
●リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン

これ以外にも、でん粉に化学的処理を行ったもののうち、
デンプングリコール酸ナトリウム
デンプンリン酸エステルナトリウム
の2品目については、古くから添加物指定されている。

なんか一括表示された時点で私たち消費者には
恐ろしさが半減していると思うのです。
そういうレトリック表示に惑わされないよう、
一度 この他の一括表示される添加物の化学名称を下のHPなどでチェックしてみました。

同じジャンルならいくつはいっていても 一個の表示で済むというわけです。
化学名称を一度みておかないと危機感も生まれない気がします。
レトリックの思うツボですよね。
(知らない方が幸せなのか???)

添加物の一括表示についての詳細、化学名は下のリンクで公式のをご覧ください。

たとえば市販パンに欠かせない、【 イーストフード 】なら・・・・。

塩化アンモニウム
グルコン酸カリウム
焼成カルシウム
炭酸カリウム(無水)
硫酸アンモニウム
硫酸マグネシウム
リン酸水素二アンモニウム
リン酸一水素カルシウム

塩化マグネシウム
グルコン酸ナトリウム
炭酸アンモニウム
炭酸カルシウム
硫酸カルシウム
リン酸三カルシウム
リン酸二水素アンモニウム
リン酸二水素カルシウム

計16種。

これが全~部はいっていても【イーストフード】、のひとことで済むという隠れミノ表示。
それにフードなんていっていますが、役目は乳化剤や防カビ剤やパン生地の改良剤などとして使われて、イーストの餌なんかではないんです。

調べたら以下のような公式サイトが見つかりました。さすが情報社会。

で、化学を専門で学んだ私も、これらは何?分子式は?と問われても、ほとんど、すぐには答えられません。

しかし少なくとも、お鍋で煮込んだり、フライパンで焼いたりと言うものではなく、化学実験のように化学反応させて作り出す 化学合成物質だということは、はっかり わかります。

自然なものではないということ。私はこういう合成添加物を「避けたい」と強く思ってしまうのですが、皆さんはどうでしょうか!知ってしまえば、きっと同じ思いになるのではないでしょうか。
それとも国が安全とみなしているのだから、安全なのと思われるでしょうか。

意外かもしれないのですが、(前にも書いたもしれないのですが)私が、手作りをしおもてなし料理とお菓子のお教室をしている原動力のひとつが、この添加物なんです。

【体にいい&美味しい&素敵!を同時に追求】がお教室のコンセプトなんです。
これは20年前から変わらないのですが、可愛くないので、このベース部分をかくしておいたんですが・・・。今 言ってもいい時代、いうべき時代がきたなのかなと思っています。

●厚生労働省の行政情報↓●

http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/48b1f48352378e7e492565a1002ecd5e/5df7f2390da3ff524925660b000f1385

興味のある方は、上の専門的なページもチェックしておかれると、
より正しい知識が得られて いいかと思いますが、
それにしても 難しい言葉のオンパレード。
添加物については、一般の化学者でも不明な分野。
だからこそ、実情を知り尽くした添加物の製造や営業だったお二方の噛み砕くような語り口の本には感謝します。

でもHPを覗いてみても、カタカタの化学名ばかりずらーり。スーパーのリンゴや大根と違うものだなあという印象でいいと思います。私もそんな感覚です。説明されても理解不能なものが 合成添加物なのですから・・・。

今の法では 合成添加物は指定添加物と呼ぶのでしたね・・・。
(はなから、ややこしい・・・。)

●厚生労働省HP 添加物のページ (最新情報)↓●

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html

●東京都福祉保健局HPによる添加物の記載法●

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/shokuten/shokuten6.html

追記===2013/1旧ブログからの移動記事

添加物話とデザイナーズフード。

先日の2月26日の記事、
「揚げ物はおうちで。外食、中食の
シリコン入り業務用揚げ油」の
お話し、ちょっと反響があって。
私が手づくりにこだわる理由がブログで
少しでも伝わればと思っています。

仕事柄、そういう知識がたくさんあるので、
(それがいいことかどうかは別として・・。
美味しいとかそういうことの前に、
まず口にいれることができるものの選択肢が
かなり減るのです・・)

健康志向のそれだけでは、
現実すぎてつまらないから、
”おもてなし”という形にこだわっているのだ
ということも・・・。

なのでベースにかなりのこだわりがあります。
おもてなし=美食=不健康食材ではない、
そんなことも表現したい。

ロハス系とかヘルシーとかに興味のある方は
《デザイナーズフード≫などもいつも頭にいれて
おもてなしの献立も立てるといいです。
私はいつも見ています。

ググるとピラミッドの図も手にはいるので、
冷蔵庫に貼っておくといいです。

また似たような
世界保健機構(WHO】食生活のピラミッドでは
お肉は週に1~2回食すればOKな食材なんです。

今月はそのことをあえてお伝えしたかったので、
あえてお肉多めの献立にしてみました。

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