バターの製菓理論

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バターの製菓理論

バターの製菓理論

発酵バターについてフランスでは料理もお菓子も食塩不使用の発酵バター

Fermented butter  発酵バター

発酵バター、すっかり日本でもお馴染みになりましたね。 フランスでは 料理もお菓子も食塩不使用の発酵バターが普通です。

日本では今まで 無発酵の食塩入りのバターを使っていたのが 通常だったので、エシレのようなフランスの食塩不使用の発酵バターが 普及し始めた際には、きっとバターってこんなにも美味しいのかと、驚いた方も多いでしょうね。

実は私はこの発酵食塩不使用バター をこんな風に使い分けています

理由は、バターに含まれている水分量。

日本で発酵の食塩不使用バターも作られています。 フランスのバターは水分量が少ないので パイ作りに最適なんです。 昔は日本のバターでは水分が多いので折り込みパイ生地などには、 小麦粉で水分を吸わせてからつくるシェフ・パティシエもいたほど。

最近では水分すくない発酵の無塩バターとしては、こちらのバターを私は愛用しています。

パイ、クロワッサンに最適な食塩不使用の発酵バター

日本人好みの爽やかなコクと香りを生み出す乳酸菌を厳選されていて、 焼き菓子で使う高千穂バターよりも、すっきりした味わい。

有名フランス人がフランスのバターと同じ!と大絶賛されたバターを私は愛用しています

あと30年近く愛用している発酵食塩不使用バターはこちらのもの。

このバターは手づくり製法に近い、メタルチャーンという作り方で丁寧に作られています。

当時、日仏学院の院長のフランス人、 パトリス・ジュリアンさんがフランスのバターに味がほぼ同じ!と大絶賛して その存在を知り、ネット販売などない当時から業務用の製菓材料屋さんから取り寄せています。

今は楽天でも手に入るのがうれしいです。

プロご用達!発酵バター『無塩』 450g(業務用)ヨーロッパの伝統的なメタルチャーン方式

このお気に入りのバターはヨーロッパの伝統的なメタルチャーン方式でつくられています。 ドイツ製の数種の乳酸菌を添加して発酵。 フランスのバターと同じような、味わい深いさと爽やかな風味の無塩の発酵バター。私はパイ生地以外では 焼き菓子やパンにこれを使います。焼いているときから、生徒さんからもバターのいい香り!と好評です。

私が焼き菓子やパンに使用している、プロご用達!発酵バター『無塩』 450g(業務用)

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無塩発酵バターの使い分け熊谷真由美流!

私が焼き菓子やお料理に使っているのは、 プロご用達! 伝統製法でつくられている♪フランスのバターのお味、高千穂の発酵バター『無塩』 450g(業務用) 。。 p> パイやクロワッサンに使っているのは、

パイ、クロワッサンに最適な食塩不使用のカルピスの発酵バター です。

見出し見出し

フランスのバター

フランスでは発酵バターなどと言わなくても発酵バターがデフォルトです!

フランスのバターは、発酵バター(beurre fermenté)などと特に言わなくても ほぼ9割9分、発酵バターです。普通にバター(beurre)といえば発酵バターです。しかも食塩不使用。有塩はある意味特別なんですね。

AOP(アペラッション •ドリジン•プロテジェ)

保護原産地呼称AOP(L'Appellation d'origine protégée アペラッション・ドリジン・プロテジェ)は、 英語だと Protected designation of originです。 フランスだとAOCとも言います。 フランスでは農業製品、フランスワイン、チーズ、バターなどに対して与えられる 認証です。 製造過程から最終的な品質評価まで、厳しい生産規定をクリアした生産物にだけ与えられる呼称で偽物を排除し、 生産物を保護する制度なんです。このAOPの品質保証は、 AOPの基準を満たさないものは、AOPで規制された名称で、製品を製造または販売することはフランスの法律では、 違法なんです。 バターでは、
  • Isigny(イジニー)ノルマンディー地方
  • Pouitou-Charente(ポワトゥー シャラント)南西部
  • Deux-Sevres(ドゥー・セーヴル)
  • Echire(エシレ)シャラント・ポワトゥー地方ドゥー・セーヴル県の村、
  • Bresse(ブレス)ローヌ=アルプ、 ブルゴーニュ、フランシュ=コンテにまたがった地域。
  • この地域で生産されたバターにAOPが授けられています。

    ボルディエさんのバター

    ボルディエの無塩発酵バター

    こちらはバッター法の ボルディエさんのバター

    パリの食のエキスポで大理石の上で 木べらを両手にもち、ペタペタとたたきながら水分をだしていき、バターを目の前で手作りしているのを見たときは驚きました。 その場で出来立てバターを買えるというシチュエーションにちょっとカルチャーショックでした。

    パリで買ったのは、 プレーン(食塩不使用)・海藻入り・少しだけ食塩いりの3種。

    BordierのバターはAOPでない

    ボルディエのバターは実は、上記のAOPではないです。 生産者が、ブルターニュ地方のボルディエさん。(乳酸発酵させていないようです。) 乳酸発酵させていないかわりに、生クリームの段階で、何日間か置いて(エージング)酸味が出るまで待って、 最後の練る作業を丁寧に行うことによってあの風味を出していると言われています。

    ボルディエのバターには、Beurre de baratteと表記があり、この木製の baratte(バラット)を使って実演していたんですね。 (baratte(バラット): 攪乳器。バターとバターミルクに分ける道具。)バラットで作ったバターは、 昔ながらの伝統的な製法で作っているということ。

    フランス北西のブルターニュ地方で、有塩が主流です。 クイニーアマン、塩キャラメルなどが甘じょっぱい味になる理由です。

    有塩バターも2種類あって、塩分が全体の0.5~3%ほどのBeurre demi-sel(ブール ドゥミセル)と 3%以上のBeurre salé(ブール サレ)があります。 食塩不使用のバターは、Beurre doux(ブール ドゥ)と言います。

    フランスのバターの塩分表示

  • Beurre demi-sel(ブール ドゥミセル)塩分0.5~3%
  • Beurre salé(ブール サレ)3%以上
  • Beurre doux(ブール ドゥ)塩分0%
  • ブルターニュには、ゲランドの塩田でつくる美味しいゲランドの塩が有名。このゲランドの塩を バターにもいれる伝統があるのです。ボルディエさんのバターに海藻入りがあるのもうなづけますね。

    大人の食育食育

    ご質問

    発酵バターというのは、加熱すると香りが飛ぶのでしょうか?
    いいえ逆に発酵バター特有ないい香りがしますよ。
    。。
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    ●●バターの科学●●●●

    バターは加熱により、焦げやすい。

    バターは加熱により、焦げやすい。オムレツなどの最初に加えるバターがくろくなってしまっては、卵の色もわるくなるし、何より酸化しすぎたバターは健康面でもよくないし、風味の点でも劣る。 フランス料理ではバターの性質を知って、使いこなす。 科学的的にみると、かなり面白い素材である。

    ●●●●バターを溶かすと・・●●●●

    バターを溶かしてみたことはあるだろうか? あるという人は多いだろう。 では、溶かしバターを透明容器にいれてで、横から見たことはあるだろうか。 あるとすれば、ふらんすフランス料理に精通する方であろう。 溶かしバターはバターを湯煎にかけて液体になったものだ。 よく見ると、下に白い層がある。 これをフランス料理用語でプチレ(小さい牛乳)という。 油のバターに含まれる水分の部分で不純物を含む。 日本のバターはこの部分の割合がフランスのバターよりも多いといわれる。 フランス菓子の折り込みパイ生地を作るときに、水が出てベタベタしにくくなる原因ともいわれているのが、このプチレ。いわば水増し的にな部分なわけで、高級バターやフランスのバターをパティシエが好んで使うのも、ここに理由がある。

    ●●●●焦がしバター●●●●

    フランス菓子のフィナンシェなどでは焦がしたバターをブールノワゼット(ヘーゼルナッツのよういに茶色いバター)といい、ナッツのような色合いと香りを楽しむためにしばし使う。 酸化させた健康面で好ましくないバターの状態にして、ワザワザ使う必要もないというフランス人有名パティシエも最近はいて、私も同感なのだが、この焦げる部分が 木下層のプチレなのである、 加熱により、この不純物が焦げるのである。 なので焦がしたバターを使うときには、焦げた沈殿物を濾して使う人もいる。

    ●●焦げないバター●●

    感のよい方なら察しがつくと思うが、この焦げない部分をなくせば・・・バターは焦げないのだ。 フランス料理では、バターで揚げ物をしたり、いろんなソースを作ったりするが、この焦げない部分のバターでしているのである。 この部分は溶かしバターの上の部分なので、バターを溶かしたあと、冷やして、下の水の部分を除いてつかう。 澄んでいるので、ブール・クラリフィエ、澄ましバターという。

    ●●●●溶かしたバターは冷やしても元の性質には戻らない●●●●

    澄ましバターは冷やして保存ができるが、一度溶かしたバターには、 可塑性が失われており、パウンドケーキなどバター自体に空気を含ませることはできない。 気をつけたい・





    温度によるバターの状態の変化

    冷蔵庫からだ仕立ての(4℃以下の状態)だとしっかりと固い。 切り分けるのに力がいる。

    15℃前後になると、可塑性のある状態。

    30℃前後になると、溶けだします。

    40℃で、完全に液体となる。この状態のバターを溶かしバターと言う。

    溶かしバターを凝固しない温度で静置すると、三層に分かれる。 一番上の薄い層には気泡を含む成分、

    中間にある一番量の多い、溶けた乳脂肪の黄色っぽい色の層を澄ましバターと言う。
    一番下には乳漿(水分、たんぱく質、糖質など)が沈殿する。




    澄ましバターにはたんぱく質やアミノ酸が含まれていないので、焦げにくい。 (メイラード反応がおきない。)なので、すましバターは、フランス料理では揚げものにつかったり、 クレープ生地など、バターの風味を抑えて焼き色をつけたくない場合に使います。
    レストランでは澄ましバターだけ、すぐに使えるように 容器にいれて冷蔵庫で保管しいました。
    またマドレーヌなどでは、 溶かしバターをさらに加熱すると茶色く変色し、こうばしい香りがする様になる。これを焦がしバター、ブールノワゼット【仏:beurre noisette】と呼ぶ。

    私は個人的には焦がしバターを使わない。理由は酸化した油は健康によくないからです。

    バターの「3つの特性」

    クリーミング性=バターが空気を取り込む性質 · ショートニング性=生地の中に薄く伸びる性質 · 可塑性=13度〜18度の間で伸びる性質.

    バターとは-バターの「3つの特性」
    • 可塑性=13度〜18度の間で伸びる性質
    • ショートニング性=生地の中に薄く伸びる性質
    • クリーミング性=バターが空気を取り込む性質
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    butter  https://creme-cremes.com/school-recipes/cooking-science/butter-science.html

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