比重
お菓子作りの最大のポイント《比重》という概念
お菓子づくりを31年ほど教える仕事をしてきて思う、美味しくつくるための最大のポイントは比重
同じレシピで美味しくできないときは、お菓子の味わいを決める比重をチェック。
お菓子づくりを31年ほど教える仕事をしてきて思う、美味しくつくるための最大のポイントは比重です。
特にショートケーキなどの工場用のスポンジ系で話題になるようです。
でも、 おうちでつくるお菓子こそ、比重を気にすべき! です。
月1パリのお菓子
生地がふわっふわになるかは比重しだい
生地がゴワゴワする
生地はパサパサになる
生地が固い
生地が膨れない「
生地が切れたり、割れたりする・・・
ボソボソ・・・
コクを感じて、しっとりした生地
ふんわり、ふわっふわな生地
しなやかな弾力のある生地
このお菓子の比重と関係するのが、~混ぜる~作業になります
プロの混ぜテクニックをご紹介。
スポンジのキメや口あたりが劇的アップするプロの お菓子づくりの比重テクニック
比重の概念は肌で覚えて!
フランスで大流行のガトーマジック魔法のケーキ
お教室ではいち早くフランスで買ってきたレシピを原書を読んでレッスン。
こんにちは。ここまで読んでくれてありがとうございます。 プロの フランス菓子研究家として活動し、 指導歴31年、著書20冊、生徒数のべ1万人の 熊谷真由美 です。
このページでは フランス菓子教室 ラクレムデクレム新浦安(東京ベイ) の フランス菓子教室 研究家クラスで、ご説明している内容を書籍化の依頼があったときにまとめた書下ろしになります。
これから読みやすく行間あけたりしていく予定です。
比重 PATISSERIEの出来上がりを左右するたいせつなもの
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比重とは・・・
比重とは・・・・・比重とは単位体積あたりの重さ
比重とは単位体積あたりの重さです。
素材の比重素材によって全て違う
素材がもともと持つ比重も この比重は素材によって全て違います。
大さじ1は15mlですが、塩は15g、砂糖が10g油が13g。 レシピサイト くまの巻きRECIPES調味料 早見表にて、 ご紹介しました。
同じ体積でも重さが違いますよということですね。お菓子作りで使う比重の概念はこれではなく・・・ 作業中に変化していく、比重を考慮していくのが大切。ここを掘り下げていきます。
お菓子づくりでは作業中に代わっていく比重がとっても大切お菓子の出来は比重にあり!!!
実は、お菓子やお料理など作っている作業過程では、比重を気にすると一気に失敗しなくなるだけでなく、 美味しくプロ並みにしあがります。おうちのお菓子教室の研究家クラスでは この比重を常に気にしてつくってもらっているので上達が早いんです・・・・。
例えば、
【2つを混ぜる】とき
シフォンケーキを例に
例えば、【2つのものを混ぜる】とき。 シフォンケーキを作っているときに、卵黄ベースにメレンゲを混ぜ込むときを例にとっていきますね。
【卵黄に砂糖をいれて、擦り混ぜ、水分をいれて粉を混ぜたもの】A、と【卵白に砂糖を混ぜて作ったメレンゲ】B.
このAとBどちらが比重が重いでしょうか?
正解はBのメレンゲ。
空気をたくさん含んだメレンゲは明らに軽いはずです。
比重というのは、重さを比べると書きますが、同じ体積で比べたもの。
比重というのは、重さを比べると書きますが、同じ体積で比べたもの。 もし2つ一緒にしたら、軽い方は上に浮き、重い方が下に沈んでいきます。重力のおかげです。
比重の違いが明らかにある場合、AとBをまぜればAは下にいき、Bは上に行こうとして・・ なかなか混ざりません。
混ざらないからと言って、必要以上に混ぜ込むとメレンゲの泡も消え、 粉の粘りも出て、膨らみが悪く、ボソボソとした口当たりになってしまいますね。なのでこの混ぜる回数は必要な分だけにしたい。
ではどうすればいいでしょうか?
熊谷真由美のラクレムデクレム
月1パリのお菓子
クラス修業なしでもパティシエ本格お菓子
混ぜるものの比重を近づける混ぜ方のコツの1つ
それは【混ぜるものの比重を近づける】のがポイント。
【プロのパティシエがする混ぜる裏技】2段階混ぜ。プロですら、いきなりは混ぜない
すべては比重を近づけるために・・・・①まずAの方が重いので、軽いBを5分の1ほど混ぜます。Bはメレンゲの泡なので混ぜすぎると水になてしまうのですが、比重を合わせるため、よく混ぜ込みます。 これをパティシエは《捨て泡》と言います。少しAが比重が軽くなりました。 ②次に残しておいたメレンゲBの上にAを載せます。①の段階ではAはまだB よりも比重が重いです。何もしなければ、下に沈んでくれるということ。上にのせることこで自ら下にいってくれますね。あとは沈みがちなボールの下からまんべんなく裏返すことによって、少ない回数で綺麗に混ざってくれます。
よくシフォンケーキの失敗例にとして聞くのが、【大きな泡ができるというもの】 これはこの混ぜ方をしていないときに、メレンゲが浮いてきてしまって、結果混ぜ切らず、水に戻って穴をあけているのです。
比重の違いを考慮して、重力を味方につける実践で身につけよう
●●比重の違いを考慮して、重力を味方につける●●がポイントです。 比重だけの場合の例にシフォンケーキを例にとりましたが、比重だけでなく温度も違う場合ムースとかガトーショコラなど
●●比重だけでなく温度も違う場合はどうでしょうか?●●月に1回 、おうちに帰ると、手作りお菓子が待っている♪
フランス菓子教室 研究家クラス>>
月に1回 、おうちに帰ると、手作りお菓子が待っている♪
フランス菓子教室 研究家クラス>>
【温度と比重の両方を近づける】
2段階混ぜ温度と比重を近づけて混ぜる
これもやり方は同じ作業、2段階混ぜ。
比重の重いチョコレートベースにメレンゲを混ぜ込むときには、 まずチョコレートベースにメレンゲの5分の1ほどを捨て泡として混ぜ込み、 残りのメレンゲの上ににのせて、下から返すように混ぜ込むのです。
(この2段階混ぜがプロのお菓子づくりの基本作業になります。最近はプロから習ったお菓子教室だと ちゃんと教えてくれてますよね。)
やっている作業過程は同じですが、 この作業により、比重だけ、温度も近づけているのです。 湯煎で溶かしたチョコレートは温かいですし、冷たいメレンゲとまざると、チョコレートが冷えて固まって、混ざりにくいなるからです。
2段階混ぜ《歩み寄り》
よく私はこの2段階混ぜを《歩み寄り》と呼んでいます。
=2つの違うものが、仲良くするには、お互いに似たものどうしになって一緒になると違和感がない=というわけです。
実際にはこの混ぜるときのタイミングや混ぜ方も大きなポイントになります。
Skill upこちらも!チェック♪
お菓子づくりが劇的に上手になる!プロの12通りの混ぜ方 解説ページ
●●比重!の概念でいろいろ新しいことが●●!
スープやソースに飾りをつけるおもてなしにも、比重! お野菜のポタージュの上ににドットの飾りをつけたり、可愛いデザートのフルーツソースに模様がかいてある、おしゃれなレストラン料理。 これも描くときに、比重の調整をして、描いたものが、沈まないように調整します。 あまりに比重が違いすぎると、あっという間に滲んでしまうからです。食育
●比重で遊ぶ可愛いポタージュ●
ビシソワーズの半分にお野菜で色をつけて,ブイヨンで 比重が同じくらいにします。(=にじまないため)これをフランス人がカフェオレをつくるように右と左から同時に器に注ぐと 右と左からがわかれたちょっと変わったポタージュの盛り付けができます。 どうしてつくったのだろうと思われる、サイエンスな盛り付けです。
比重の違いを利用したお菓子も・・・
●●●●この比重を合わせない、最近流行の不思議なお菓子●● 数年前にパリで買ってきたら洋菓子の本に、フォトジェニックなお菓子が数種類掲載されていました。今流行しているガトーマジックと2層ゼリーです。 これはあえて比重を合わせずに混ぜることで、時間とともに重いものが下に行き、軽いものが上に行きながら、焼かれた理、冷え固まりしたものです。 科学の目で見ると比重の違いを利用したお菓子、ちょっと面白いですね。!
食育
配合学を学ぶ
製菓の配合学とオリジナルレシピの作り方 Confectionery formulation and how to create original recipes
生徒さんのご要望で新設しました。2023年11月11日
配合学
詳細はこちらpâtisserie
月1パリのお菓子
クラス修業なしでもパティシエ本格お菓子
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